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ターミナルとは？コマンド【入門】

●目次

    Macのターミナルは、Mac OSで使用できるコマンドラインインターフェース（CLI）のアプリケーションです。ターミナルを使うことで、グラフィカルユーザーインターフェース（GUI）ではできない高度なシステム操作や設定ができ、ファイルの操作やシステム管理、開発者ツールの実行などが行えます。以下に、基本的な使い方や主要なコマンド、基本概念を解説します。

    ターミナルの起動

    ターミナルはアプリケーションフォルダの「ユーティリティ」フォルダ内にあります。簡単に起動する方法としては、Spotlightを使うこともできます。

    1. Spotlightを開く（⌘ Command + Spaceを押す）
    2. 「ターミナル」と入力してEnter

    基本的なコマンドの使い方

    ターミナルではコマンドを入力し、そのコマンドを実行してシステムに指示を与えます。いくつかの基本的なコマンドを以下に示します。

    cd（Change Directory）

    ディレクトリ（フォルダ）を移動するコマンドです。

    cd <フォオルダ>
    • cd /：ルートディレクトリに移動
    • cd ~：ホームディレクトリに移動
    • cd ..：一つ上のディレクトリに移動

    ls（List）

    現在のディレクトリ内のファイルやフォルダを一覧表示します。

    ls
    • ls：シンプルにリストを表示
    • ls -l：詳細な情報（パーミッション、所有者、サイズ、日付）を表示
    • ls -a：隠しファイルも含めて全てのファイルを表示

    pwd（Print Working Directory）

    現在の作業ディレクトリ（カレントディレクトリ）のパスを表示します。

    pwd

    mkdir（Make Directory）

    新しいディレクトリ（フォルダ）を作成します。

    mkdir NewFolder

    touch

    新しいファイルを作成します。

    touch file.txt

    cp（Copy）

    ファイルやディレクトリをコピーします。

    cp source.txt destination.txt

    mv（Move）

    ファイルやディレクトリを移動する、または名前を変更します。

    mv oldname.txt newname.txt

    rm（Remove）

    ファイルを削除します。ディレクトリごと削除するには-rオプションが必要です。

    rm <ファイル名>
    • rm file.txt：ファイルを削除
    • rm -r directory：ディレクトリを削除

    パーミッションの管理

    Macでは、ファイルやディレクトリのアクセス権（パーミッション）を管理する必要がある場合があります。
    パーミッションはls -lコマンドで確認でき、3つのカテゴリ（ユーザー、グループ、その他）のそれぞれに対して、
    読み取り(r)、書き込み(w)、実行(x)の権限が与えられます。

    chmod（Change Mode）

    ファイルやディレクトリのパーミッションを変更します。

    chmod 755 file.txt

    chown（Change Ownership）

    ファイルやディレクトリの所有者を変更します。

    sudo chown newowner file.txt

    パッケージ管理（Homebrew）

    Macでは、Homebrewというパッケージマネージャーを使ってソフトウェアを簡単にインストール・管理できます。

    Homebrewのインストール

    以下のコマンドをターミナルに入力してインストールします。

    /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

    Homebrewでソフトをインストール

    Homebrewがインストールされたら、次のコマンドでソフトをインストールできます。たとえば、Gitをインストールする場合：

    brew install git

    sudoコマンド：管理者権限

    sudoコマンドは、管理者権限でコマンドを実行するために使われます。
    システムの重要な設定を変更する際など、権限が必要な場合に使います。

    例:

    sudo shutdown -r now

    これにより、システムが即座に再起動します。

    環境変数とシェル設定

    ターミナルで動作するシェルには、BashやZshなどがあります。
    これらのシェルでは、環境変数やエイリアス（コマンドの別名）を設定できます。
    これらの設定はホームディレクトリにある.bash_profileや.zshrcファイルに書き込みます。

    ＊BashやZshについて？詳しく解説

    例: エイリアスの設定

    以下を.bash_profileや.zshrcに書くと、llコマンドで詳細なファイルリストを表示するようになります。

    alias ll='ls -l'

    変更を適用するには以下を実行します：

    source ~/.bash_profile

    ショートカットキー

    ターミナルでは便利なショートカットキーも使えます。

    • Ctrl + C：現在のコマンドを強制終了
    • Ctrl + A：カーソルを行の先頭に移動
    • Ctrl + E：カーソルを行の末尾に移動
    • Ctrl + U：行の先頭からカーソルまでを削除
    • Tab：コマンドやファイル名の補完

    ターミナルカスタマイズ

    ターミナルの外観や機能は、Zshテーマやカラースキーム、フォントなどでカスタマイズできます。特にZsh（デフォルトのシェル）では、oh-my-zshというフレームワークを使ってカスタマイズが簡単に行えます。

    oh-my-zshのインストール

    sh -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/ohmyzsh/ohmyzsh/master/tools/install.sh)"